作成日: 2025-06-02 | 更新日: 2025-06-02
サーミスタ

サーミスタは温度によって電気抵抗が大きく変化するセンサ素子です。今回は、そんなサーミスタの原理や特徴などについて紹介します。

サーミスタ とは

サーミスタ

サーミスタとは温度を測定するための電子部品で、温度が変わると電気抵抗が大きく変化する性質を持った半導体センサーのことです。家電製品から産業機器、医療機器まで幅広い分野で温度管理に使われています。サーミスタの最大の特徴は、温度変化に対して高い感度を持っていることで、わずかな温度変化も正確に検出できます。また小型で安価なため、様々な機器に組み込みやすいというメリットもあります。

「0.1℃の温度変化も見逃さない」精度の高さが、多くの製品に採用される理由となっています。製造現場では、機械の過熱防止や製品の品質管理に欠かせない役割を果たしています。例えば、半導体製造工程での温度管理や、食品加工における適切な温度維持など、正確な温度制御が必要な場面で活躍しています。小さな部品ですが、私たちの生活を支える様々な製品の安全性と性能を陰で支えているのです。

サーミスタの原理

サーミスタには大きく分けて「NTC型」と「PTC型」の2種類があります。NTC型は温度が上がると抵抗値が下がる特性を持ち、PTC型はその逆で温度上昇とともに抵抗値も上がります。特にNTC型は温度変化に対する感度が高く、-50℃から300℃程度の広い温度範囲で使えるため、家電製品や自動車など身近なところでよく使われています。

サーミスタの抵抗値と温度の関係は非線形で、例えばNTC型では温度が10℃上昇すると抵抗値が約半分になるといった具合に、大きく変化します。この特性を利用して、わずかな温度変化も検出できるのが強みです。

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【監修者コメント】

メカサーチ編集部

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