作成日: 2025-06-02 | 更新日: 2025-06-02
圧力とは?公式や単位などについて解説!

圧力は物体に加わる力をその面積で割った量を表す物理量です。今回は、そんな圧力の公式や単位、計算方法などについて紹介します。

圧力 とは

圧力

圧力とは物体の表面に対して垂直にかかる力の大きさのことで、私たちの生活や産業のあらゆる場面で重要な役割を果たしています。単位面積あたりにかかる力として表され、パスカル(Pa)やバール(bar)などの単位で測定されます。
圧力は自動車のタイヤ空気圧の管理や工場での機械操作、料理における圧力鍋の使用など、日常のさまざまな場面で活用されています。「適切な圧力管理ができるかどうかで、製品の品質や安全性が大きく左右される」というのは製造業では常識となっています。

圧力の最大のメリットは、少ない力で大きな仕事ができることにあります。例えば、油圧システムでは小さな力を加えるだけで重い物を持ち上げられますし、圧力鍋では高い圧力によって調理時間を短縮できます。製造現場では、プレス加工や成形、接着など多くの工程で圧力が活用され、効率的な生産と高品質な製品づくりに貢献しています。

圧力の公式

圧力とは、ある面積に対してどれだけの力が加わっているかを表す物理量です。製造現場では、機械の設計や安全管理において欠かせない概念なんです。

圧力の基本公式は非常にシンプルで「圧力 = 力 ÷ 面積」と表されます。単位は国際単位系(SI)ではパスカル(Pa)を使います。1パスカルは1平方メートルあたり1ニュートンの力が加わる状態です。例えば、10ニュートンの力が2平方メートルの面積に均等にかかっている場合、圧力は5パスカルになります。

液体の圧力を考える場合は「静水圧」という概念も重要です。これは「圧力 = 密度 × 重力加速度 × 深さ」という公式で表されます。例えば、水深10メートルでは約1気圧の水圧が追加でかかるんです。プレス機械の設計や油圧・空気圧システムの制御など、圧力の計算が製品の品質や安全性に直結します。


圧力の単位

圧力の単位は、製造業や工業プロセスにおいて正確な測定と管理のために欠かせない基準です。圧力とは単位面積あたりにかかる力のことで、さまざまな単位で表現されます。

最も基本的な圧力の単位はパスカル(Pa)で、国際単位系(SI)の基本単位として使用されています。1パスカルは1平方メートルあたり1ニュートンの力がかかる状態を表します。ただし、実際の現場では非常に小さい単位のため、キロパスカル(kPa)やメガパスカル(MPa)といった倍数単位がよく使われます。

日本の製造現場では、従来から気圧(atm)や水銀柱ミリメートル(mmHg)、水柱ミリメートル(mmH₂O)なども使われてきました。特に空気圧機器では、キログラム毎平方センチメートル(kgf/cm²)が長く使用されてきましたが、国際標準化に伴いパスカル系の単位への移行が進んでいます。

圧力単位の換算例を挙げると、1気圧は約101.3kPa、1kgf/cm²は約98.07kPaに相当します。また、真空度を表す場合には、絶対圧力(絶対真空からの圧力)とゲージ圧力(大気圧からの差圧)の区別が重要です。

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【監修者コメント】

メカサーチ編集部

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