量子効率の計算
量子効率(QE:Quantum Efficiency)とは、光センサーや太陽電池などの光電変換デバイスで、入ってきた光子(光の粒)がどれだけ電子に変換されるかを示す重要な指標です。簡単に言えば、「光をどれだけ上手に電気に変えられるか」を数値化したもの。
計算方法はシンプルで、「発生した電子の数÷入射した光子の数×100%」という式で表されます。例えば、100個の光子が当たって80個の電子が発生したら、量子効率は80%というわけです。実際の製造現場では、波長ごとに量子効率を測定し、グラフ化することが多くなってます。
具体的な数値で言うと、高性能なCCDセンサーでは90%以上、一般的な太陽電池では15〜25%程度の量子効率が実現されています。この数値が高いほど、光エネルギーを無駄なく利用できる優れたデバイスと言えるわけです。
量子効率の単位
量子効率の単位は一般的に「%(パーセント)」または「無次元数」で表されます。例えば、量子効率が80%であれば、入射した100個の光子のうち80個が電子に変換されたことを意味します。理想的な状態では100%(または1.0)となりますが、実際のデバイスでは様々な損失要因により、この値は100%より低くなります。
【監修者コメント】
メカサーチ編集部
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