トルクとは?トルクの単位などについても解説!
トルクとは回転軸を回す力の大きさで単位はN·mです。今回は、トルクの計算方法や測定器の選び方などをわかりやすく解説します。
トルクとは

トルクとは、物体を回転させる力の大きさを表す物理量のことです。簡単に言うと、ねじやボルトを回すときの「ひねる力」や「回す力」のことを指します。日常生活では、ドアノブを回したり、ペットボトルのキャップを開けたりするときにもトルクを使っています。
製造業では、このトルクの管理が製品の品質や安全性に直結します。例えば自動車のエンジン組み立てでは、「各ボルトは決められたトルク値で締めること」という厳格な基準があります。トルクが弱すぎるとパーツが外れる危険があり、強すぎるとボルトやネジ山が破損してしまうんです。
トルクレンチやトルクドライバーといった専用工具を使うことで、作業者は「ちょうどいい締め付け具合」を正確に再現できるようになります。最近の電子機器製造では、小さなネジでも精密なトルク管理が必要で、これが製品の信頼性向上に大きく貢献しているのです。
トルクの単位
トルクの基本的な単位はN・m(ニュートンメートル)で、1ニュートンの力を1メートルの距離で加えたときの回転力を表します。「適切なトルク管理ができないと、部品の破損や製品の不具合につながる」というのは製造業では常識です。
自動車エンジンの組み立て工程では、シリンダーヘッドボルトを正確なトルク値で締め付けることで、ガスケットの密着性を確保し、エンジンの性能と耐久性を保証しています。また、航空機部品の製造では、微細なトルク管理が安全性に直結するため、高精度のトルクレンチを使用して厳密に管理されています。このように、トルクの単位を理解し適切に管理することは、高品質な製品づくりの基本となっているのです。
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