光電センサの使い方
光電センサの基本的な使い方は、まず設置場所を決めることから始まります。検出したい物体の大きさや材質、周囲の環境を考慮して最適な位置に取り付けましょう。一般的に、投光器と受光器の間に物体が通過すると信号が変化する「透過型」と、センサから発した光が物体に反射して戻ってくるのを検知する「反射型」の2種類があります。
設置したら、検出距離の調整が重要です。多くの光電センサには感度調整ツマミがあり、これを回すことで検出範囲を変えられます。例えば、小型の反射型センサなら10cm程度から、大型の透過型なら10m以上まで検出可能なものもあります。また、光電センサは外部の光の影響を受けやすいという特性があります。直射日光が当たる場所では誤動作の原因になるので、遮光カバーを付けるか、設置角度を工夫するといいでしょう。最近のモデルでは、周囲光の影響を自動補正する機能が付いたものも増えています。
光電センサの種類
光電センサーは、光を使って物体の検出や距離測定を行う便利なデバイスです。家庭用の自動ドアから工場の生産ラインまで、私たちの身近な場所から産業現場まで幅広く活躍しています。どんな種類があるのか見ていきましょう。
透過型光電センサ
透過型光電センサーは、投光器と受光器を対向して設置し、その間を通過する物体を検出する方式です。検出距離は最大30mと長距離での検出が可能で、応答速度は0.5ms以下と高速です。食品工場のボトル検査や物流ラインでの荷物の有無確認などで活躍します。小さな物体でも確実に検出できるため、精密な検出が必要な場面で重宝されます。
反射型光電センサ
反射型光電センサーは、センサーから発した光が対象物に反射して戻ってくる光を検出します。検出距離は5〜100cm程度で、精度は±1mm以内と高精度です。自動販売機の商品検出や自動ドアの人感知など、日常生活の中でもよく使われています。設置が簡単で、一体型のコンパクトな構造のため、限られたスペースでも使用できます。
拡散反射型光電センサ
拡散反射型光電センサーは、対象物自体からの散乱光を利用する光電センサーです。検出距離は10〜50cm程度で、応答時間は1ms前後となります。色の識別や印刷マークの検出、製品の位置決めなどに使用できます。反射板が不要なため、設置の自由度が高く、様々な形状や材質の物体に対応できるのが大きな特徴です。