ガスセンサの原理
多くのガスセンサは「化学反応」を利用しています。例えば、半導体式のガスセンサでは、酸化スズなどの金属酸化物を加熱すると、空気中の酸素が表面に吸着します。この状態でガスが近づくと、吸着していた酸素とガスが反応して電気抵抗値が変化するんです。この変化を測定することで、ガスの種類や濃度を知ることができるわけです。他にも触媒燃焼式は、白金などの触媒でガスを燃焼させたときの温度上昇を検知する方式。電気化学式は、ガスが電極と反応したときに発生する電流を測定します。最近注目の光学式は、特定の波長の光がガスに吸収される性質を利用していて、精度の高い測定が可能です。
ガスセンサの感度は驚くほど高く、一般的な家庭用ガス警報器は、爆発下限界の1/100程度(約100ppm)でも検知できます。工業用のものになると、ppb(10億分の1)レベルの超微量なガスも検出可能なものもあります。