pmモーターの原理
PMモーター(永久磁石モーター)の原理は、永久磁石と電磁石の間に働く磁力を利用して回転力を生み出す仕組みです。具体的には、モーターの内部に配置された永久磁石と、電流が流れることで磁石になるコイル(電磁石)の相互作用によって動きます。
簡単に言うと、「引き合う力」と「反発する力」を上手に使って回転させているんですね。モーターの回転子(ロータ)に永久磁石を取り付け、固定子(ステータ)側にコイルを配置します。このコイルに電流を流すと磁界が発生し、永久磁石との間に力が働いて回転するという仕組みです。
PMモーターの大きな特徴は、ブラシやスリップリングといった摩擦部品が不要な「ブラシレス構造」にできることです。これにより、摩耗による劣化が少なく、メンテナンス性に優れています。また、永久磁石の強力な磁力を利用するため、小型でも高いトルク(回転力)を発揮できるんですよ。
効率面でも優れていて、一般的なPMモーターは効率90%以上を達成できます。これは従来の誘導モーターと比べて5〜10%ほど高い数値です。省エネ性能が求められる現代において、この高効率性は大きな利点となっています。